1月28日 紀貫之『土佐日記』の旅に出立


934年1月28日(承平4年12月21日*旧暦) - 紀貫之が『土佐日記』の旅に出立。

紀 貫之(き の つらゆき)は、平安時代前期の歌人。『古今和歌集』の選者のひとり。また三十六歌仙のひとりでもある。紀友則は従兄弟にあたる。

『土佐日記』(とさにっき)

平安時代に成立した日記文学のひとつ。紀貫之が土佐国から京に帰る最中に起きた出来事を虚構を交えて綴ったもので、成立は承平5年(935年)頃といわれる。古くは『土左日記』と表記されていた。

日本文学史上、初めての日記文学。紀行文に近い要素をもっており、その後の仮名による表現、特に女流文学の発達に大きな影響を与えた。『蜻蛉日記』、『和泉式部日記』、『紫式部日記』、『更級日記』などの作品にも影響を及ぼした可能性が高い。