トレラン日記 箱根・湯河原編⑥
幕山公園~幕山~大石ケ平~大観山~土肥大杉跡~幕山~幕山公園(湯河原梅林)
2016年12月8日(木) 天候 快晴 無風
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2016年12月8日 9:40 大観山から 富士山と芦ノ湖 |
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2016年12月8日 6:40 湯河原・幕山頂上から相模湾・真鶴半島からの日の出 |
【アクセス】
横浜町田IC ―東名高速― 厚木IC ―小田原厚木道路― 西湘バイパス ―真鶴道路―
幕山公園P (復路は逆ルート。所要往路約80分、復路約90分)
3:00 横浜を出発 今回も途中海老名SAで朝ごはん
5:30 START地点の湯河原・幕山公園P(無料の駐車場が3箇所ほどあります)
今回は趣きをかえて、箱根と同様、湯の街として知られる湯河原、その北西にそびえる幕山から白銀林道を経て、大展望の大観山を目指すルートをチョイス。
幕山というとロック・クライミングのゲレンデとして有名ですが、幕山にはまだ登ったことがなく、なんとも楽しみ。
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5:50 夜明け前 快晴の予感 |
6:00 夜明け前に幕山公園Pをスタート 幕山山頂でのご来光に間に合うとよいのですが。
幕山公園の幕山登山口から公園に隣接する湯河原梅林の中の道を登ります。
まだ暗いのでヘッドランプの明かりがたより。
路は整備がゆきとどいていて歩きやすい。
しばらくは梅の木の間を不規則なジグザグを繰り返して登ります。幕山までは標高差約500m。
勾配も結構急なので、ここはあせらずゆっくりウォークでウォームアップ。
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6:20 幕山への途中 眼下には湯河原の街と真鶴半島 相模灘も明るくなってきました |
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6:40 幕山山頂 |
6:40 なんとか夜明け直前に幕山山頂に到着
開けた山頂で迎えるなんとも神々しいご来光。足元には真鶴半島がはっきりと突き出し、相模湾がなんとも美しく広がっています。
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6:42 日の出 |
今回は、幕山から自鑑水分岐 →大石ヶ平 →白銀林道 →大観山を目指します
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6:45 自鑑水分岐 今回は大石ケ平方面へ |
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7:12 大石ケ平に降り立つ この分岐を白銀林道方面へ |
7:12 大石ケ平に到着 幕山から大石ケ平までは気持ちのよいダウンヒルでした。約30分。
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7:18 この写真の右手が登山道入口 |
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7:33 土肥大杉跡への分岐 |
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7:37 何度か沢を渡渉します |
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ここで本来は土肥大杉跡方面へ行くはずが、そのまま沢伝いに登りへ |
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8:20 見事な滝が現れますが、名もなき滝のようです |
8:20 このころには予定していた土肥大杉跡へのルートをロスト。
進めば進むほど道は険しく、アドベンチャーな雰囲気に
傾斜もきつくなり、尾根筋手前では 完全にホールドとスタンスの確保が必要になり、
ほぼほぼ、がちクライミングの様相に(笑)。 ここでかなり体力を消耗。
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ルートをロスト このまま尾根筋へ マネしないでください |
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8:58 約1時間かかって やっとのことで車道(実はターンパイクw)に出てホッと一息 |
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道なき尾根筋をなんとか |
今回は、天候もよいため、いつでも引き返せるのをよいことに道なき道を藪漕ぎしながら、クライミングしながらで、つっきりましたが、本来は滝にぶち当たった時点で引き返すべきところ。下りも同様、わからない沢筋は下るの厳禁です。
車道にでてからは、このまま路側帯をトコトコ。
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9:15 大観山に到着 秀麗な富士山と芦ノ湖のお出迎え なんとも言えない瞬間 |
9:15 大展望の大観山に到着
富士山、芦ノ湖、箱根山はもちろん、箱根外輪の山々、丹沢山塊、そして遠く南アルプスまでくっきり。空気が澄んでいて、なんとも美しい。雲一つないスカイブルーが目の保養です。
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富士山 ~ 箱根山 ~ 二子山 (手前は屏風山) |
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富士山の手前 芦ノ湖の向こうが 三国山と湖尻峠 |
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南アルプスも もうすっかり雪山です |
ひとしきり景色を楽しんだ後、早めのお昼ご飯をMAZDAスカイラウンジでいただき、
帰路は、行きに通りそびれた土肥大杉跡によったあと、
幕山へ登り返して幕山公園へ降り立つルートです。
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10:20 MAZDAスカイラウンジを出発 |
MAZDAターンパイク箱根
箱根ジオパーク
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10:35 車道を約15分下り、土肥の大杉跡への分岐です 碑が立っていました。 |
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10:43 土肥の大杉跡 |
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土肥の大杉跡を過ぎたあたりからルートがかなり荒れてきます |
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行きに通ったルートにもどり、ほっと一息 |
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11:22 行きに通り越してしまった渡渉点 ここで渡渉して大杉跡方面へ行くはずでした |
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12:18 大石ケ平を経て 幕山を登り返して山頂に到着 昼間は明るく広々 |
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12:36 幕山山頂からのダウンヒルを経てロック・クライミング・ゲレンデのあたりに降りてきました |
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岩にオレンジとブルーが映えます |
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今日も何パーティーかクライミングされていました |
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2月~3月の梅の頃にはさぞかし美しく咲き誇ることでしょう |
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12:45 湯河原梅林 入口に降り立ちました |
【コースタイム】 トータル 約7時間00分 休憩込み
(カッコ内は標準コースタイム(歩行時間))
幕山公園P ― 幕山山頂 0:40(0:60)
幕山山頂 ― 大石ケ平 0:30(0:45)
大石ケ平 ― 大観山 1:45(標準コースないため標準コースタイムなし)
大観山 ― 幕山山頂 2:00(標準コースないため標準コースタイムなし
幕山山頂 ― 幕山公園P 0:25(0:40)
TOTAL 5:20
平面距離 19.1km
最高高度 1006m
最低高度 180m
累計高度(+)1708m
累計高度(-)1712m
平均速度 2.7km/h
最高速度 9.8km/h
☆ 距離とともにかなりの標高差があるため、充実感のあるルートでした。槍ヶ岳や北岳、八ヶ岳などのトレイルランのよいトレーニングにもなったように思います。また途中の沢は南八ヶ岳の南沢に似た感じの雰囲気。沢と滝の音、水しぶき、苔生した緑の岩、空の青、、、マイナスイオンとフィトンチッドたっぷりの五感で感じられる癒しルートでした。さらに幕山山頂、大観山ともに再興に気持ちのよい展望が広がります。春先には、湯河原梅林の梅もさぞかし美しいのではないかと思います。また源頼朝ゆかりの地でもあるので、時間が許せば今度は一緒に楽しみたいものです。
幕山~大石ケ平の区間の上り下りは、危険個所もなく、気持ちのよいルートです。ただし、ふかふかの落ち葉の絨毯に石・岩や木の階段が隠れている箇所もあるので、ひっかけ・転倒などには十分注意が必要です。特にダウンヒルは飛ばしすぎないよう。
その先の白銀林道~大観山のルートは、一部ルートがかなり荒れているため、天候条件などによってはルートを見失うおそれもあり、道迷いなどに十分な注意と装備が必要です。また藪漕ぎ必至です。初夏~盛夏・初秋のシーズンは避けた方がよいように思います。何度か沢の渡渉もあるため、水量の多い時期や雨の後などは特に注意してください。
実際、今回行きのルートで、土肥大杉跡へ向かうルートの入り口をロストしてしまい、沢沿いに道なき道をよじ登ることになりました。登山地図、コンパス、できればGPS必携です。読み図、ルートファインディングの大切さを痛感しました。通常ルートもリボンは設置されていますが、十分とは言えず、また藪をかきわけて進むことになるので、ウェアも肌を出さないもので、またグローブ、帽子ももちろん必要です。このようなことからトレラン初心者の方や登山経験のない方、山慣れていない方は、避けた方がよいルートかもしれません。白銀林道をそのまま大観山へ向かうルートであれば、安心かもしれません。
そんな苦労もあるルートですが、それを補って余りある絶景が待っています。特に大観山からの景観はその名に違わぬ美しさで、屏風絵のようで、見惚れてしまいます。条件がよければ、南アルプスの山々までくっきりと。また電車・バス利用であれば、湯河原から幕山・大観山を経て、元箱根へと下るルートも気持ちがよさそうです。